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伝道啓蒙講座㉓

~~Today’s World Japan:2015-07-10号より~~ み言に学ぶ伝道の秘訣(8)蕩減の原則と伝道  伝道部長 篠崎幸郎  今回は、蕩減の原理原則と伝道について、真のお父様のみ言から考えてみたいと思います。 先祖の功績と罪の上に立っている私たち  「もしも君たちが一瞬間にやろうと決意するなら、そこには、まず第一に自分自身を中心とした蕩減条件が必要である。伝道するには、自分自身の先祖から受け継いできたあらゆる罪の現象が残っているが、これをみんなきれいに蕩減しなければならない」(『伝道ハンドブック①み言に学ぶ伝道の姿勢』六八ページ)とあるように、私たちが伝道するときは、第一に、先祖の過ちを蕩減するのが原則です。 「皆さんは善なる先祖たちがいて、その先祖たちの功績によって先生に出会ったのです。皆さん自身が先生に会いたくて会ったのではなく、皆さんが優れていて会ったのではありません」(『人の生涯』六七ページ) そして、先祖は過ちを蕩減し救われるために、善なる子孫を地上界に立てる必要があります。 「あの世のすべての先祖が皆さんの生き方をすべて見ています。……皆さん自身一人一人が正しくできるか、できないかによって、霊界に行った皆さんの先祖も解放でき、皆さんの親戚も解放でき、皆さんの子孫は解放の選民として策定されるのです」(『人間の生と霊魂の世界』二九三ページ) 私たちは、先祖の功績と罪の上に立っています。この道に召命されたことや物事がうまく導かれることは、先祖の功績のゆえであり、苦痛や困難は、先祖の罪や恨霊(はんれい)の讒訴(ざんそ)によって受けることが多いのです。 例えば、私たちの心情は、願ってもいないのに上がったり、下がったりします。なぜそうなるのでしょうか?それは、善なる先祖が私たちを導こうとするときに、悪なる先祖も「おまえたちだけに、いつまでもそうさせるわけにはいかない。今度は私たちの番だ」と讒訴して引っ張るからです。そのようなときは、私たちがいくら精誠をささげたとしても力が出ません。ところが、悪なる先祖だけがいつまでもそのようにはできないので、その次にまた、善なる先祖が「次は私の番だ」と言うのです。 このように、私たちの心情の状態が平均しないのは、私たちが善なる先祖と悪なる先祖の結実体であるからです。私たちは信仰歴を重ねながら、このような先祖の一人一人の蕩減復帰をしていくのです。それができたならば、心情は徐々に安定し、彼らから影響を受けてきた肉身の健康さえもよくなるのです。 「霊人たちは霊界で地上人の協助を受けるために、いろいろな方法を動員して地上の子孫を訪ねてきますが、地上の子孫が解決する方法を知らないために、……困難が繰り返されます。地上人の助けによって昇進する霊人たちは、現在の自己の位置からもっと良い位置に移っていくことで自らの生活が楽になり、地上にいる子孫の生活もまた平和になるのです」(同、二九八ページ)とありますが、先祖を復活させ、今の霊界の位置よりもっと良い位置へ導くことは、信仰生活の醍醐味(だいごみ)と言えるでしょう。 真のお父様は、「自分が苦労の道にいるときは泣いたり騒いだりするな。生きておられる神様は話を伝えなくとも、私がおかれている立場をあまりにもよく御存じだからである。それなのに私がまた涙したりして悲しく祈れば、神様はより悲しむ。二重の十字架を背負うようになるだろう。神様は今日まで、より大きな歴史的な悲しみと苦痛を知ってくれる者もなく、一人で受けてこられた。その父をまず慰めなさい。このような者は神様が抱えて痛実なさるだろう」(『祝福家庭と理想天国(I)』二〇一ページ)と、苦労の立場に置かれたときの心の姿勢を指導されました。 歴史的な蕩減の道を行くという運命は、真の父母様の代身として歩む私たちにも与えられています。そこでは困難を伴うことも多くありますが、全てを感謝して受け止め、「真の父母様、私の先祖の過ちに対する蕩減をお受けします。今後、こういったことがないようにしてください」と祈れば、子孫に蕩減として残されることはないのです。 また、天に対して不平を言えば天を悲しませることになってしまうので、決して言ってはいけません。人の知らないところで精誠を尽くして祈り、感謝し、喜んで生活することが大切なのです。 蕩減という観点から見たとき、伝道は最大の天の恩赦 蕩減という観点で見ると、伝道は、私たちが先祖と自分自身の蕩減条件を立てると同時に、対象圏の救いの道を開く天の恩赦と言えます。 「自分自身の蕩減条件と、それから環境に対して、その環境を救うためには、四人であれば四人に比例した条件的な蕩減を自分が立たせてやらないと、その環境は崩れてこない。それは原理原則なんです。こういう二つの蕩減条件をいかにしてやるか、いかにして決めるか、それを完成することができるか。自分一人では絶対できない。だから、その環境を求めていくのが伝道師である。……だから(善なる)問題を大きく起こすほど、蕩減条件を起こす方法としては有益である。……蕩減条件というのは何か。供え物となれというんですね。……蕩減条件を早く立たせるには、いわゆる正義に立って悪にぶつかる。その方法を使う。悪なる環境が大なれば大なるほど、自分にとって蕩減条件の期間は短縮する」(『伝道ハンドブック①み言に学ぶ伝道の姿勢』六八~六九ページ) すなわち、善なる立場に立って迫害を受けた場合には、その迫害の大きさと迫害を受ける期間が、ある一定量を超えたときに蕩減条件が満ち、環境が整ってきます。それが、伝道が実っていく蕩減の原則なのです。 自らを供え物とし、対象者のために蕩減条件を立てる 真のお父様は「善い祖先をもった人を伝道すれば、自分の祖先の功労がなくても善なる祖先をもった人の祖先の功労が自分に連結される」(『祝福家庭と理想天国(1)』三三八ページ)と語られました。 また、史吉子(サギルチャ)先生(三十六家庭)は、先祖の功労と伝道について、真のお父様が語られた内容を次のように証しされました。 「先祖の功労の大きさの順番は忠、孝、烈、そして宗教を信じる人です。伝道は先祖の功労の闘いであり、値引きがありません。 先祖は霊界での位置を上げたいのです。絶対に下がりたくありません。もし、霊の親の先祖の功労が、伝道対象者の先祖の功労よりも低ければ、対象者が伝道されるときに、その先祖の功労を霊の親の先祖に分けてあげなければなりません。先祖としては、子孫が伝道されてほしいけれど、功労は絶対にあげたくないので、『行くな。おまえが行けば、おまえを伝道した人の先祖の借りを、私たちが代わりに返さなければならない』と言うのです。 そのため霊の親は、自らの先祖が地上でできなかったことを全て返すくらいに精誠を尽くし、対象者が持っている功労を越えた瞬間に、伝道されるようになるのです」 伝道は霊肉界合同作戦であり、私たちは対象者を導くため、代理で蕩減条件を立て、功労を積む必要があります。そのようにして、伝道を通して自己を再創造し、永遠なる神様の愛を追求して、自身が真の愛を完成していくのです。 今、私たちは神氏族メシヤ活動を展開しています。私たちが真のお父様の願われたように、アダム家庭が成し得なかったことやイエス様の立場を蕩減復帰するため、最低三人を伝道し、その霊の子たちが抱えている事情や蕩減内容と向き合い、愛をもって教育し復帰したとします。そのうえで、私たちは家庭を持って四大心情圏を体恤していたらどうでしょうか? 「信仰の子女が直系の子女に腹中から完全に侍るときに蕩減復帰は完全に終わって、サタンは我々の家庭から血統的に完全に切れてしまう」(『祝福家庭と理想天国(1)』、三四五ページ)とあるように、サタンの血統が完全に切れた立場で、伝道を通して復帰した真の愛によって子供たちを育て、幸福な家庭を実体的に築いていけば、氏族はその姿に感動して導かれ、最終的には、社会、国家をも動かすことができるでしょう。 伝道は、アベル(弟)がカイン(兄)を連れて来なければ神の元に帰ることができないという原則を通してなされます。霊の親(アベル)は自分を供え物としてささげながら、父母の心情、僕(しもべ)の体で、霊の子(カイン)を自然屈伏させるのです。 もう一度、蕩減の原則に基づき、「三人の霊の子を伝道する」という伝統を相続し、神氏族メシヤの使命を果たしていきましょう。 (more…)