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国連改革、国連刷新としての「アベル国連」の必要性〈2〉より

~中和新聞2016年05月31日号より抜粋 ■依然続く、国家間や同一国内での宗教対立 宗教対立の問題は、国家間や同一国内でも激しい宗教の対立がしばしば見られます。 熱心に宗教を奉じながら殺し合いの惨劇を繰り返すという、平和の教えに反する宗教同士の不条理な現実を見るとき、21世紀の人類の最大の課題が、宗教戦争・宗教対立の解決であることは明白です。 イスラームとキリスト教の根深い歴史的対立は、その解決と終結を見なければなりません。 昨今、中東で進行している由々しき事態は、イスラームのスンニ派とシーア派の対立が深刻であることです。2016年1月3日、スンニ派の総本山とも言うべきサウジアラビアと、シーア派の総本山であるイランの関係が国交断絶に至りました。 サウジアラビアがシーア派の高位聖職者ニムル師を処刑したことに対し、1月3日、イランの首都テヘランでサウジアラビア大使館の焼き討ち襲撃事件が起き、両国は国交断絶する事態に追い込まれたのです。 その背後には、スンニ派のサダム・フセイン政権打倒のイラク戦争以後、シーア派がイラク政権を握ったことを機に、シーア派は周辺に勢力拡大を図りました。弾き出されたスンニ派の一部が過激組織「イスラム国(IS)」を作り、イラン、イラク、シリア、サウジアラビアなどの中東主要国家の勢力関係が錯綜し、大混乱を招いたことに対するサウジアラビアの焦燥とイランへの激しい反発があります。 このような世界の現状を打開する道は、一日も早い「アベル国連」の実質的な創設に期待する以外にないのです。 ■イスラームを含む宗教圏が問題に 今日の中東情勢の混乱と惨劇を見ると、真の父母様が警告されていたとおりの状況が現れていると言ってよいでしょう。 「1954年に統一教会が出発する前から、私は、共産主義が73年以上はもたないと教えてきました。共産主義が問題ではありません。共産主義が終わったあとは、イスラームを含む宗教圏が問題になるというのです。…人類歴史が始まって以来、このような宗教圏、国家圏、民族圏をすべて網羅して、迫害を受けてもこれらを和解させようと努力し、一生を捧げて闘った人は、私一人しかいません」(『真の父母経』1291頁) この内容からすると、共産主義以上の大問題が「イスラームを含む宗教圏」の問題であると見るべきです。それゆえ、宗教問題を解決する「アベル国連」「平和国連」の実質的な創設は不可避であり、必ず実現させなければならない重要事項です。 現在は実質的な「アベル国連」創設への準備段階と言うべきプロセスにあります。「アベル国連」ができた暁には、世界の宗教指導者たちは平和と協力と一致を目指す以外にないことを心の底から悟ることになるでしょう。 (more…)